5.悪性新生物による死亡状況

 

悪性新生物による死亡数の年次推移(沖縄:1973-1992)

部位別に死亡数の推移をみると、気管支および肺がんが、男では1978年から、女では1985年から胃がんを抜いて悪性新生物による死亡の第1位となった。1992年の気管支および肺がんによる死亡数は男297人、女114人である。

胃がんは、男では横這い、女ではやや減少しており、大腸がんが男女とも増加している。大腸がんによる死亡は、とくに女では1990年から胃がんによる死亡より多くなり、1991年は気管支および肺がんを抜いて悪性新生物による死亡の第1位であった。 また、白血病が男女とも徐々に増加の傾向にあり、肝がんもわずかに増加してきている。

女では、1973年にもっとも死亡数の多かった子宮がんは、1989年まで減少していたが、その後増加に転じている。また、乳がんによる死亡が年々増加傾向にある。

 

悪性新生物による死亡率の年次推移(沖縄:1973-1992)

 

悪性新生物による年齢調整死亡率の年次推移(沖縄:1973-1992)

昭和60年モデル人口による年齢調整死亡率を観察すると、気管支および肺がん、大腸がんは増加の傾向を示し、人口の高齢化以外の要因が考えられる。また、胃がん、食道がんは実数は横這いであるが、年齢調整死亡率では減少している。

部位別の年齢調整死亡率の年次推移について全国と比較すると、気管支および肺がんの増加傾向が男女とも全国より大きく、男では1978年、女では1985年から胃がんを上回っており、年齢調整死亡率も全国より高い。胃がんは全国の減少度が大きいが、年齢調整死亡率ではまだなお沖縄県より高率であり、全国のがん死亡の1位を保っている。また大腸がんが増加してきており、沖縄県では1992年に男では3位、女では2位に順位を上げており、年齢調整死亡率も男女とも全国と同レベルにある。

子宮がんは、沖縄県の死亡率の低下が著しいが、まだなお全国より高率である。乳がんは全国より増加傾向が大きいが、死亡率は全国値を下回っている。

 

 

 

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