8.新しいハブ対策用具の試用を!


ペットボトル製ハブ誘導トラップ製作・設置法

   《概略説明》

 誘導トラップは、壁ぞいに這うハブの捕獲をねらった、住民が簡便に用いるハブ対策用の道具です。ネズミなどの餌を用いないため、設置後の維持作業はほとんどすることなく、屋敷近くのハブが減少します。すでに3角型のトラップが市販化されていますが、ここで紹介しますペットボトルトラップは、わずかな材料費で利用者が自作できるトラップとして考案されました。研究所内の実験では、好成績が得られています。

 材料費は、金網とマジックテープを小口で購入しても、200円前後と安価です。製作にあたっては、入口の穴の形成と、ドアの細工がやや困難ですが、確実に開閉するドアによるムラのない入口の閉鎖ができれば、その他の作業は容易です。いくつかの失敗を経ると、入りやすく逃げにくい入口ができるようになります。詳細な作成法の解説と、研究所などにある完成品を参考にしてください。

 以下に製作と設置の方法を説明します。小口で入手しにくい材料は、当研究所か沖縄県公衆衛生協会(電話098-945-2686)まで、お問い合わせください。ハブの出没に困っている方は、ご利用のうえ、ご意見などをお寄せください。

 


1.材料

(1)ペットボトル
 容量が2Lで断面が長方形のものを、ハブ用には3個(図5-15)、タイワンハブ(とサキシマハブ、以下も)用には2個(図5-14)用います。

図5−14



図5−15

 

(2)翼部の金属網
 長さ約30cmのドブ付け網(6mm目,幅が910mm)を用います。

(3)ドア部などの針金
 入ったハブが逃げないためのドア用に、#18のステンレス針金が約20cm必要です。また、金網どうしを固定するために、金網の円錐部の形成と、隙間埋めのために、#22くらいのステンレス針金、約25cmが必要です。

(4)マジックテープ
 ペットボトルの連結用に、マジックテープのAタイプ約12cmと、Bタイプ約20cmが必要です。連結部をガムテープで固定する場合には、不用。

(5)固定用ステープラー
 金網とマジックテープを、ペットボトルに固定するために用います。針は、ステンレス製を用います。なお、ステンレス針金での代用も可能です。

(6)防草シート
 草の多い場所で、トラップの下に使用します。1m幅のものを70cmの長さ用います。

 


2.製作法

(1)ペットボトル
 カッターナイフで、上下を切断します。上部は、別のボトルに入れ込む場合は、先細りにします。金網をはめ込む端と他のボトルを入れ込む端は、切れ目を6箇所前後入れます。

 

(2)翼部の金属網
 ハブ用には、拡大コピーで準備した型(図100)をなぞって、左右計2枚の金網部を描き、金切り鋏で切り取ります。容量が1.5Lのペットボトル用には、小さめに切ります。ペットボトルと翼との間隙を埋めるための3角形の金網を、計4枚用意します。

 半円の上部を重ね(曲げる向きに注意)、ステンレス針金で固定し、円錐部を形成します。
 円錐頂点の下の左か右にドアを下げるポイントを決定し、入口の穴を切り取ります。ラジオペンチで、穴周辺を外側に曲げ込み、穴を規格の大きさになめらかにします。


(3)ドア部
 #18の針金を、ラジオペンチとプライヤーとを用い、はっきりした直角にコの字に曲げます。ドアを巻き込み用の部分から1マス下のマスを挟むように、金網に差し込みます。ドアに、開く方向に力を加え、水平よりやや上まで開くようにします。ドア上部を、ドア巻き込み用の金網で押さえたあと、L字の針金部を、中央に折って重ね、ドアの遊びを小さくします。

 吊したドアの2本の針金のうち、入口の中央に近いほうを、入口の下部よりやや長めに切ります。他方の端は、ラジオペンチで挟み、指で曲げ、大きい開放部がないようにし、入口の端よりやや長めに切ります。両端とも、凸状に緩くカーブさせて曲げます。ドアを動かしながら、左右にズレやすく無く、かつ開閉がスムーズになるように、調整します。

 

 

(4)マジックテープ
 AとBのマジックテープを、それぞれペットボトルの連結部の数の2倍の数切っておきます。マジックテープAを、他のボトルにはめ込むペットボトルの先細りの端に、ステープラーのステンレス針2個で固定します。マジックテープBは、外側のペットボトルの端に、固定します。

 

(5)ペットボトルへの金網の固定
 入口が中央に、また翼の上・下端が同程度にはみ出すように、金網をペットボトルに押し込みます。金網の切れ込みの奥から、ステンレス針でペットボトルに固定します。その後、中心を確認しながら数箇所を固定します。ステンレス針のかわりに、ステンレス針金で固定してもいいです。ペットボトルと翼との上下の間隙に、直角3角形の金網を1枚ずつ、ステンレス針金で固定します。
 

 


3.設置と管理法

(1)トラップの設置
 草の多い場所なら、以下の(3)の防草シートの設置をまず行います。全体を壁と地面とに当て、翼を内側に湾曲させます。壁と地面との交点を、金網の突起が塞ぐように密着させ、ブロックなどの重しを置きます。ドアの開閉を確認します。



(2)設置後のトラップの管理
 不都合な枯葉や草を、取り除きます。ドアの開閉具合と、翼の上下に隙間がないかを調べます。
 トラップ内でハブが生きており、危険な場合はハブノックなどで殺します。ハブをトラップごと運搬する場合には、袋か箱に入れて行います。

(3)防草シートの設置法
 設置予定地の草を刈り、シートの1辺にボンドを塗り、逆さにして壁に接着します。シートの端に板と一緒に杭を打つか、端に土を被ます。

 

※詳しい内容についてはこちらへ 《詳細説明》 


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