シガテラに関する言い伝えの検証
その1.「冷凍保存すると毒はなくなる」
結論:冷凍保存でシガトキシンは減少しない。
調査方法:冷凍保存した3検体(アカマダラハタ、イッテンフエダイ、イシガキダイ)について、一定期間後の毒量を比較した。
冷凍保存前と保存後の毒量比較(1MU=20gの雄マウスを24時間で死亡させる毒量)
| 魚種 |
冷凍保存期間 |
保存前と保存後の毒量変化 |
| アカマダラハタ |
5ヶ月 |
13MU/g(保存前)→13MU/g(保存後) |
| イッテンフエダイ |
1年 |
5MU/g(保存前)→6.7MU/g(保存後) |
| イシガキダイ |
4年5ヶ月 |
16.5MU/g(保存前)→19MU/g(保存後) |
※毒量が若干高くなっているのは保存期間中に検体の水分が失われたためだと考えられる。
その2.「痩せた魚は有毒である」
結論:太った魚と痩せた魚の間に、差はない。
調査方法:収集したバラフエダイの体長と体重を比較した。
その3.「黒ずんだバラフエダイは有毒である」
結論:色による明確な差は見られない。
調査方法:収集したバラフエダイを予め写真に納め、毒性試験の結果と照らし合わせた。
| 赤っぽいバラフエダイ |
無毒25匹
有毒30匹
有毒率55%
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| 黒ずんだバラフエダイ |
無毒33匹
有毒30匹
有毒率48%
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※中間色と見られるものは除いた。
その4.「胸びれを逆に曲げたとき、それが口の先より飛び出る魚は有毒である」
結論:明確な差は見られない。
調査方法:収集した魚すべてについて胸びれの長さを測り、それを口から胸びれまでの長さで除して有毒魚と無毒魚とを比較した。

B/A値の比較
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バラフエダイ |
イッテンフエダイ
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バラハタ
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| 有毒魚 |
0.65〜1.05(平均0.84)
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0.62〜0.96(平均0.74) |
0.59〜0.64(平均0.62) |
| 無毒魚 |
0.69〜1.00(平均0.83) |
0.63〜1.00(平均0.62) |
0.47〜0.75(平均0.64) |
シガテラに関する言い伝えの検証では、すべてにおいて否定的な結果が得られた。